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それぞれの得意分野を持つ仲間と協働しながら、お客さまの課題に応えていきたい「インタビュー #01 」
2023.04.01
NEGIRAIの中の人を知るインタビューシリーズ。
第1回は、代表の森孝寛さんです。
経営に携わるすべての方へ労いを届けることを目的としたNEGIRAI経営支援研究所。
そんなNEGIRAIのビジョンの実現を担い、会社全体を支えている森代表に設立に至った想い、実現したい未来はもちろん、これまでのキャリア等にも遡り、話をお聞きました。
父の言葉で決意し、社労士の道へ
社労士を目指した背景、これまでの歩みをお聞かせください。
高校時代に株のニュースをよく目にする機会があり、少し興味を持っていたんですね。
実際、就職活動の際に、金融系や広告代理店を視野に入れていたのですが、昔の関心も後押ししたのか、また一番最初に内定を頂いたのが証券会社でそのまま手堅く決断しました。
証券会社では、営業として顧客開拓を担当していました。主に個人のお客さまに対し、株式や投資信託、債権の販売を行っていたのですが、今振り返っても自分にはあまり株のセンスがなかったなと思います(笑)。それもあってか、お客様のお役に立てているという実感もなく、なかなかやりがいを見出せませんでした。 もちろん日々、お客さまと相対する中で勉強させていただくことはたくさんありましたが、労務トラブルの被害にあったことでメンタルを病み休職し、結果、退職に至りました。
退職後は、実家が税理士事務所を営んでいることもあり、手伝いをさせてもらいながら、簿記資格を2級まで取得しました。ある時、 父から「社労士でも受けてみたらどう?」という言葉を掛けられ(兄も既に税理士であったので)、私が社労士になることで事業の幅が広がるならそれもいいなと、専門学校に行って学び始めました。
当時は税理士事務所を手伝いながら、週2回の対面授業を18時半~21時半まで、それ以外の日に映像授業を受けつつ過去問対策をして、あっという間に毎日が終わっていました。大変だったでしょうとよく言われるのですが、そんな風には思っておらず、授業も理解でき、点数も伸びていたので自分なりに楽しくやれていました。ゴールが決まっているからそれに向かってというのもありましたが、理解が深まるにつれて合格できるかもという希望が持てたことが大きかったと思います。
面白かったのは、勉強している時にあまり社労士という仕事を色濃くイメージはしてなかったなと。それよりも証券会社で働いていた当時を振り返りながら、あの時はこうだったな、こういうことに当てはまるな等と気付きを得ながら勉強が進 んでいったことです。営業経験は活かせませんでしたが、社会人を経験しておいてよかったなと感じました。
そして、初めて挑んだ社労士試験は、結構自信はあったのですが、1点足りずに落ちました。 合格率が過去最低なのは不運でした。こんなに頑張ったのに、模試だってよかったのにと悔やまれました。が、気持ちを切り替えるしかありません。 独学に切り替えて、モチベーションを保つ自信もなく、もう一年学校に通うことにしました。2年目はもう勝手がわかっていますから、肩の力を抜いて力はキープしつつ、余裕を持って過ごせたのがよかったのか晴れて合格することができました。
期待以上のものを提供したい、そして感謝の言葉が何より嬉しい
社労士のやりがいについてお聞かせください。
ありがたいことに開業してしばらくすると、税理士事務所におけるご縁もあって、労務関係のお問合せをいただくことが少しずつ増えてきていました。至らぬ点も多くあったと思いますが、様々なご縁を大切に対応させていただいてきたつもりです。
最初の顧問としての仕事は、新規立ち上げ事業所の社会保険適用関係の手続きだったでしょうか。懐かしいですね。あれからもう7年になります。 振り返ってみると、やはり一番に思い出すのは、経験値がまだ浅いうちでの個別労働紛争でしょうか。案件の難易度の意味でも、私の心情的にもとても心に残っています。無事着地してほっとしましたが、当時は自分でもかなりの調査をしましたし、師と仰ぐ先生にもいろいろご指導いただきました。本当に感謝しています。今後こうした経験を活かしながら、同業の皆さんのお役にも立てるよう精進していきたいと思っています。
社労士は、数字ばかりを相手にするものではないので、人の心理を推測しながら先を見て(でも結局わからないことも多いのですが 笑)、考えながら進めていくことは、時には苦しい部分もあります。ですが、お客様から感謝の気持ちを伝えていただくことが何よりも嬉しいですし、頼っ ていただいた結果、それをお返しできたと思えると本当に安心します。 また、お客様との出会いも純粋に嬉しいことの一つです。どのような困り事や課題をお持ちなのかを丁寧に聞かせていただきながら、時にはざっくばらんに雑談した り、お客様個人の人となりに触れる時間もとても大切なひとときとなっています。
課題解決への多角的なアプローチが強み
改めて、NEGIRAIグループはどのような組織でしょうか。
NEGIRAIグループは、経営に携わるすべての方へ労いを届けることを目的とした組織です。現在は、人事労務分野を中心に多角的に経営を支援する「株式会社NEGIRAI支援研究所」と社会保険労務士としての専門業務を行う「社会保険労務士法人はなみずき」の両輪で事業を行っています。
この組織体に至った契機は「社労士は一人では限界あるよね」と、今一緒に仕事をしている越智さん(越智伸二社労士)から言われたことに心底共感したことです。お客様に多角的に提案し、寄り添っていきたい思いは強いものの、一人で広く深く対応することは容易ではありません。
例えば試験時に勉強した公的年金について。 私はこれまで実務として触れる機会がなかったこともあり、少し構えてしまう分野でもありました。労働の領域では、先述した紛争経験もあり、そこに至るまでの労働者の心理や企業側の対応等、準備や心構えといったところまで様々なことを学んでいるつもりです。しかし、その他を細かく拾い上げると経験が伴っていないことで、もしかしたら興味が薄れていないとは言い切れないなとも思ったのです。当然自身の対応分野を拡げる目的で、新たに勉強をしながら強化をして いく方法もあるのでしょうが、一人で網羅的に進めるのは理想に過ぎず、現実離れしているなとも感じました。
「みんなの得意分野を集結させればいいサービスを提供することができるのではないか」
純粋にそう思ってスタートしたのがNEGIRAIグループです。
実際、越智さん、平岡さん(平岡瑞希社労士)と共に仕事に取り組めることは本当に心強いですし、一つの課題に対して、それぞれの観点から検討できることは、お客様サービスの質の向上に繋がっていると感じます。見解に幅や深みを 出していくことは一人ではなかなか難しいことだと思いますね。また、有難いことに志に共感してくれるスタッフも一緒に働いてくれているので非常に心強く感じています。
そして、ここも非常に大事なポイントだと思いますが、現在の組織体のメリットとしては、業務が停滞してしまうリスク回避の観点があります。NEGIRAIグループとしての体を成す以前では、病気等で自分が動けないとき、どうしてもお客様にご迷惑をお掛けしない体制づくりに限界がありました。今は一緒に働くメンバーのおかげで、業務停滞のリスクも回避できる体制が整えられていると考えています。
より良いお客様ファーストのしく みを整えるためにも力を合わせていきたい、もっとこういうのできる、こういうの やってみたい、ということに希望が持てる組織だと思っているので、まだまだではありますが、皆様の生涯のパートナーとなれるよう努力を重ねていきたいです。
体制拡大や新規サービスを視野に入れつつも、まずは土台を強固に
未来に向けて挑戦したいことをお聞かせください。
先に述べましたが、NEGIRAIグループは経営に携わるすべての方へ労いを届けることを目的とした組織です。より多くの方へ、より良いサービスを届けていきたい。そのためにも、組織体制を拡大していくことにも挑戦したいと考えています。
とはいえ今は、NEGIRAIグループの土台をしっかり作っていくことが最も重要です。拡大できる組織体制にするためにも、まず基盤を強固なものにしていかなければなりません。個人的にはプレイヤーとしてやってきたところを少しずつ手放していくことも課題にはありますが、それはもう少し先のことになりそうです。コンサルティング業務に従事することを中心にしつつ、任せられるところは整理していきたいですね。そのためにはスタッフを増やすだけではなく、もちろん教育も必要になってきます。そういったしくみを丁寧に整えていきたいと思います。志を共にしている仲間と共 に、意見を出し合いながら、様々な場面でNEGIRAIらしいものを作っていけたらと思います。
さて、組織体制の拡大について、少し先の未来で言いますと他県展開を視野に入れています。また、法改正や時代に求められる労働生産性に資するような新たなサービスも模索し続けています。これからの社労士は受け身でいるだけでは、なかなかチャンスは広がってこないと感じています。広い視野を持って物事を捉えていきたいですね。
これをご覧になってくださっている方の中には、目の前に何か困りごとがあり、社労士を探していらっしゃる場合もあるかと思います。まずはしっかりお話しされることをお勧めします。思いがけず、その後、長いお付き合いになることもたくさん あります。対話を重ねながら、ご自身や会社に合う社労士を見つけてくださると嬉しいです。
NEGIRAIグループでもお気軽にご相談をお受けすることができますので、いつでも お問い合わせください。